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損益の計算方法と1日の獲得目安

損益の計算方法と1日の獲得目安
株式投資の平均利回りというのは、だいたい「5~9%」程度なので、株の初心者でも地道に努力すれば到達することが十分に可能であると考えられます。

決算書(財務諸表)の基礎知識|財務諸表の目的と見方、分析方法

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決算書とは、「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュ・フロー計算書」などいった財務諸表のことをいいます。
財務諸表は、企業の経営や財務の状態を正確に把握するために作られる書類であり、会社の経営状況(経営成績、財政状態)を知るための資料です。
そのため、経営者が経営判断をするときはもちろん、対外的には、税務署に企業の確定申告をするとき、金融機関が企業への融資審査を行うとき、企業をとりまく利害関係者が対象企業の経営状態を判断するとき、などでも活用されます。

財務諸表の目的

  • 株主が経営状況を把握するため
  • 債権者が財政状況を把握するため
  • 税務署が計算内容を確認するため
  • 取引先が会社の安定性を確認するため
  • 経営層が企業戦略を立てるため

業績が悪化している場面では、上記のうち株主や債権者、取引先への情報開示が重要な意味を持ちますが、
一方で企業の成長シーンでは経営層が成長戦略を立てることが重要です。
経営層は毎年の財務諸表から得られる情報や外部環境情報から戦略を立てることが一般的で、
財務諸表はこの意味でも重要な役割を持っているといえます。

貸借対照表の概要

損益の計算方法と1日の獲得目安 損益の計算方法と1日の獲得目安 損益の計算方法と1日の獲得目安
<資産の部> <負債の部>
Ⅰ 流動資産 Ⅰ 流動負債
現金及び預金
受取手形
売掛金
有価証券
製品及び商品
短期貸付金
前払費用 など
支払手形
買掛金
短期借入金
未払金
未払法人税等
未払費用
預り金 など
Ⅱ 固定資産 Ⅱ 固定負債
(有形固定資産) 損益の計算方法と1日の獲得目安
建物
機械及び装置
工具、器具及び備品
土地 など
(無形固定資産)
借地権
のれん(営業権)
ソフトウェアなど
(投資その他の資産)
関係会社株式
投資有価証券
出資金
長期貸付金 など
社債
長期借入金
退職給付引当金 など
<純資産の部>
Ⅰ 株主資本
資本金 損益の計算方法と1日の獲得目安
資本剰余金
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
☓☓☓積立金
繰越利益剰余金
Ⅱ 評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
Ⅲ 繰延資産 Ⅲ 新株予約権

「資産の部」では集めたお金をどのように使っているのか、「負債の部」ではどれだけ他人から資金をいるのか、「純資産の部」はどれだけ株主のお金で経営をしているのかを意味します。
そして、純資産と負債を足した額が資産とぴったり同じ額になる、というのが重要な特徴です。 損益の計算方法と1日の獲得目安
左側半分(「資産の部」)は財産の運用状況を、右側半分(「負債の部」、「純資産の部」)は資金の調達状況を示しており、左右は常にイコールの関係でバランスされているのが「Balance Sheet(バランスシート)」たる所以というわけです。

流動資産は現金や預金のほかに、売掛金や受取手形、在庫など通常1年以内に現金化されるものが計上されるもので、固定資産は1年を超えて所有するものが計上されています。
通常、建物や車などは現金化が目的ではなく、会社で使用するために所有しているものなので固定資産として計上されます。
繰延資産(くりのべしさん)は現金化することを目的としない資産であり、会社として支出した経費の効果が翌年以降にも続く場合、翌期に繰り延べるための科目です。

流動資産とは、1年以内に現金化できる資産を指します。
これは「1年基準(ワン・イヤー・ルール)」とも呼ばれており、これを基準として流動資産と見なすか、固定資産と見なすかを分類します。
たとえば以下のようなものが挙げられます。

損益の計算方法と1日の獲得目安

コムコム

カブ姉~!!
取引履歴に表示されてる損益が僕の計算と合わないんだ!
実際の利益より少なく表示されてるんだけどどうしてなの?

カブ姉

それは 平均取得単価 を使って計算してるからよぉ!
取引履歴の損益は、実際に受け取ったり支払う損益ではなくて、特定口座の税金を計算するための損益なのよ。

◆損益(参考)計
=(受渡金額)-( 平均取得単価 ×株数)
この式を使って計算してみなさい。

コムコム

え~っと、じゃあ例えば
下の図のような取引をした場合、イオン(8267)は本当は1846.5円で買ってるけど、平均取得単価は・・・
184844円÷100株=1848.44円で小数点以下切り上げだから1849円だね!
<例>
8月28日(水)
イオン(8267)買付100株 取得単価 1,849円
8月29日(木)
イオン(8267)売却100株 売却単価1,850.5円
だったら・・・

計算例

カブ姉

(184,856円)-(1,849円(取得単価)×100株)= -44円
になるわね。

コムコム

わ~!ありがとうカブ姉!!そういうことだったんだね!
僕が実際に受け取った利益は、
184,損益の計算方法と1日の獲得目安 損益の計算方法と1日の獲得目安 856円(売受渡金額)-184,844円(買受渡金額)=12円
と利益だったけど、税金を計算するための損益はー44円とマイナスになるんだね!

ポイントはここよ
「資産管理」→「取引履歴」画面に表示されている『損益(参考)計』は平均取得単価を使って計算しているから、実際に受け取った利益額と異なる場合があるわ!
譲渡益税が「総平均法に準ずる方法」により計算された平均取得単価を使って計算されているからよ。
税金はできればたくさん払いたくないわよね。だから、実際は利益を受け取ってても、税金を計算するための税法上の損益はマイナスで計上して、税金を取られすぎないための、特定口座特有の計算方法になるのよ。

有価証券売却益とは?求め方や表示区分(営業外収益・特別利益)もわかりやすく解説します

くま美

では、今年度のくま美さんの会社の決算書には、 有価証券売却益 と 有価証券売却損 のどちらが出てきそうですか?

くま美

くま美

ということで、これから 有価証券売却益 とは何たるかを学んでいきましょう✨

有価証券売却益とは?どうやって計算するの?

有価証券を売却すると、多くの場合、損益計算書には 有価証券売却益 と 有価証券売却損 のどちらかが織り込まれます。

くま美

有価証券売却益の意味とは?その求め方は?

くまフォンを販売するくま美さんの会社は、 50万円で購入した有価証券 を持っています。

そして、その有価証券を 80万円で売却 しました👛

売却額80万円 - 購入額50万円 損益の計算方法と1日の獲得目安 = 30万円

このように、有価証券の売買によって、結果的に 30万円トク したことが分かります😉

この 30万円 が 有価証券売却益 です✨

🔹有価証券の購入・売却を通して結果的に トク をした(お金が増える)場合(くま美の会社のケース)

→ お金が増える分 だけ 有価証券売却益 (※)という利益が生ずる

🔹有価証券の購入・売却を通して結果的に 損 をした(お金が減る)場合(売却額が購入額を下回るケース)

→ お金が減る分 だけ 有価証券売却損 (※)という損失が生ずる

(※)長期で保有している投資有価証券の場合は、 投資有価証券売却益 、 投資有価証券売却損 と呼びます。

くま美

有価証券の売却によって得た収入はどこでわかる?

くま美

キャッシュ・フロー計算書の 投資活動によるキャッシュ・フロー の中に、 「有価証券(投資有価証券)の売却による収入」 という項目があります。

ここには、有価証券(投資有価証券)の売却によって、 その年度に入ってきた売却収入の合計金額 損益の計算方法と1日の獲得目安 が記載されています✨

ただし、キャッシュ・フロー計算書に記載されるのは、有価証券の売却取引がなされた年ではなく、 実際にキャッシュが入ってきた年 です。

営業外収益と特別利益のどちらに表示される?

有価証券売却益の表示場所とは?

有価証券を売買するような商売をしていなければ、 「有価証券を売る」ことは本業とは関係のない活動 です。

有価証券売却益は、本業以外の活動から生まれた収益を表す 営業外収益か特別利益 に含まれることになります。

くま美

🔹営業外収益 …本業以外の活動( 通常時 )から生じた収益

頻繁に売買が行われる性格の有価証券(売買によって利益を得る目的で購入した有価証券)を売却した時 は 営業外収益 に含まれます。

通常はないような大きい金額の売却益が生じたり、長期で保有しているような有価証券(投資有価証券ですね)を売却したりした時 は 特別利益 に含まれます。

投資有価証券売却益を計上するオンキヨー

オーディオ機器やヘッドフォンを製造している オンキヨー(ONKYO) が投資有価証券売却益5.8億円を 特別利益 に計上することを発表しました(2018年8月28日付)。

つまり、 長期的に保有する目的で購入した投資有価証券 と考えらえられます💡

このような売却益の性格と、 オンキヨーの利益へのインパクトの大きさ から、 特別利益 に含まれるようですね😊

1.有価証券売却益とは、有価証券の購入・売却を通して 結果的にトクをした(お金が増える)場合 に生ずる利益である。

2.有価証券売却益は、有価証券の売却によって得られる収入額を表しているのではなく、購入・売却を通して 結果的に増えるお金(有価証券の売却額-購入額) を表す。

3.有価証券売却益は、 頻繁に売買が行われる性格の有価証券を売却した場合 は 営業外収益 に、 通常ないような大きい金額の売却益が生じたり、長期で保有する目的の有価証券を売却したりした時 は 特別利益 に含まれる。

株の利回りとは?配当利回りの平均と目安、おすすめの高配当株の選ぶポイントも解説!

まずは株の利回りについての意味や、関係する指標などといった基礎的な知識について学んでいきましょう。

株式利益利回りで収益性を判断

「株式利益利回り」は株式投資の利回りを具体的な、”○○%”という単位で表すことができるため、投資信託や国債など、他の投資方法との比較をする際に使いやすいことが特徴となっています。

株主への直接のリターン「配当利回り」

もちろん配当金の額は一緒でも、株価の違いで配当利回りは変わってくるため、よりお得に配当をもらえる銘柄を見つけることができるのですね。

投資額の回収は株主優待も含める

なので、たとえ配当利回りが低くても、株主優待を含めると優良な株に変わる場合があるため、株の利回りについて考える際には忘れずチェックしておきましょう。

売買を繰り返すなら実質利回りを把握

・1株当たりでの実質利回りの計算方法
【「(売値-買値)×保有数×0.8+(配当金+(株主優待の価値))×0.8」÷投資資金=1株当たりでの実質利回り】
・複数の株での実質利回りの計算方法
【「(含み損益の総額+売却損益の総額)×0.8+(全銘柄の配当金+(全株主優待の価値))×0.8」÷全投資金額=複数の株での実質利回り】

公式だけ見るとかなり難しく感じるかもしれませんが、実際に自分で運用している資金を当てはめて計算してみるとアッサリできますよ。
ぜひ一度上記の式にあてはめて計算してみましょう。

株の利回りでいくら稼げるのか

ここでは、そんな疑問にお答えしていきます。 損益の計算方法と1日の獲得目安

株の保有だけで平均7%の株式利益利回り

ただ厳密には、株の保有には購入の時の売買手数料と、運用中の配当金による税金が費用としてかかるため少々ここから差し引かれることとなります。

リスクを覚悟したら利回りに上限なし

もちろんリスクも高く、多大な損失を被る危険もあるのですが、うまく成功させられることができれば、通常では考えられないような利回りを得ることも不可能ではありません。

市場の平均を超えることを目標

株式投資の平均利回りというのは、だいたい「5~9%」程度なので、株の初心者でも地道に努力すれば到達することが十分に可能であると考えられます。

利回りの高い株を選ぶときのポイント

そこで、利回りの高い株を選ぶときのポイントをここではご説明してまいります。

ランキングではなく過去の実績

そのため、じっくりと長期投資をするとなると、こうした株の銘柄は利回りが良いとは限らないのです。やはり良い株を選ぶためには一時的なランキングだけではなく、過去の利回り実績もチェックしておくようにしましょう。

右肩上がりで成長しているか

なので利回りの高い株を選ぶ時であっても、利回りだけに注目するのではなく、「業績が右肩上がりで成長しているか」や、「事業内容が時代に則しているか」などといったように、会社の将来性も見るようにしておきましょう。

余裕をもった資金で買える株か

株式の最低売買単位である「単元」を確認しつつ、あまり余裕が無くなってしまうような額でしか手に入れられないような銘柄であれば、購入は避けておくのが無難と言えるでしょう。 損益の計算方法と1日の獲得目安

利回りの良い株を探すおすすめツール

利回りの良い株を見つけるためには、良質なツールを活用することも重要です。
と言っても、高い利用料のかかる有料ツールを使う必要はなく、身近なツールをうまく使えればOK。
そんな中でも、使いやすいおすすめツールをご紹介します。

誰でも使える「ヤフーファイナンス」

また、しばしば株式アナリストによる、おすすめ銘柄などの紹介記事もアップされるため、そちらも参考になりますよ。

【基礎を15分で】財務諸表の見方・読み方・分析法を図解でやさしく解説!【企業会計】

損益の計算方法と1日の獲得目安

出典:ERP アカウンティング アカデミー

貸借対照表 (Balance Sheet、B/S) は上の画像のように、左/右に分かれて記載され、それぞれ

というのを表しており、企業活動フローのうち
お金を集める投資する →利益を上げる
という部分を示しています。

この貸借対照表の1番の特徴は、左右の金額が一致する点です。
もし一致しなければ、「集めてきたお金どこいった?」、「資産に投資したお金どこから持ってきた?」 という話になるからです 笑 。

この図から、負債純資産 (右) から得たお金を、資産 (左) に投入しているということが分かると思います。

  • 負債 =他人資本
    • 他人のお金なので、返済義務がある
    • 例:銀行からの借入
      損益の計算方法と1日の獲得目安
    • 自社のお金なので、返済義務がない
    • 例:株主からの資金、企業がこれまで稼いだ累計利益

    というように、[自分のお金/他人のお金]、[返済義務がある/ない] で分かれます。
    また、資産と負債にある流動か固定かというのは、「1年以内かどうか」 で判断します (=ワン・イヤー・ルール) 。

    ちなみに貸借対照表に記載してある金額は 損益の計算方法と1日の獲得目安 「残高」 を表しており、例えば 「建物 20,000円」 というのは、「建物は残り20,000円分の価値が残っている」 ということを表しています。
    「残高」 は英語で “balance”、そのため貸借対照表は英語で “Balance Sheet” と言います。

    損益計算書

    出典:ERP アカウンティング アカデミー

    損益計算書 (Profit and Loss Statement、P/L) は、縦に一列並ぶとてもシンプルな構造で、

    というのを表しており、企業活動フローのうち
    お金を集める→投資する→ 利益を上げる
    という部分を示しています。

    おおもとの売上高から、該当する 収益費用 を足し引きしていき、タイプの違う5つの 利益 を算出します。

    1. 売上総利益
      → 「売上高」 から、 その売上を上げるために仕入れた商品の原価=「売上原価」 損益の計算方法と1日の獲得目安 を引いた利益
    2. 営業利益 = 本業の営業活動による利益
      → 「①売上総利益」 から、 人件費や旅費交通費、光熱費など営業活動にかかる費用=「販売費及び一般管理費」 を引いた利益
    3. 経常利益 = 本業と本業以外の営業活動による利益
      → 「②営業利益」 に、 預貯金による受取利息など本業以外の営業活動による収益=「営業外収益」 を足して、 借入金の支払利息など本業以外の営業活動による費用=「営業外費用」 を引いた利益
    4. 税引き前当期純利益 = 税金を支払う前の利益
      → 「③経常利益」 に、 土地を売って出た利益など特別な要因でその期にだけ発生した利益=「特別利益」 を足して、 建物の火災による損失など特別な要因でその期にだけ発生した損失=「特別損失」 を引いた利益
    5. (税引き後) 当期純利益 = 税金を支払った後の利益
      → 「④税引き前当期純利益」 から、 損益の計算方法と1日の獲得目安法人税住民税事業税」 を引いた利益

    この5つの利益の中でも特に重要視されるのが、本業と本業以外の営業活動による利益の合算である ③ 経常利益 で、「ケイツネ」 と呼ばれています。

    キャッシュフロー計算書

    出典:ERP アカウンティング アカデミー

    キャッシュフロー計算書 (Cash Flow Statement、C/F) は、縦に大きく3つに分かれ、企業活動による3種類の現金の動き (出入り) を表しています。

    この3種類の企業活動は、まさしく企業活動フローの3つ
    お金を集める (財務活動) → 投資する (投資活動) → 損益の計算方法と1日の獲得目安 利益を上げる (営業活動)
    であるため、キャッシュフロー計算書は、企業活動全体の現金の出入りを表していると言えます。
    また 「現金の出入りがあった結果、最終的にいくら現金が残っているか」 という 現金の残高も示されています。

    この後説明する 「財務諸表の分析方法」 では、貸借対照表と損益計算書が対象なので、キャッシュフロー計算書の分析方法に関しては、ここでまとめて解説します。↓

    そして、3つのキャッシュフローの合計値のプラス/マイナスの関係性によって、企業の業績成長段階を分析することができます。

    成長段階・ 業績 営業C/F 投資C/F 財務C/F
    成熟型
    ( 優秀型 )

    利益〇

    積極投資

    還元・返済
    成長型
    ( 積極投資型 )

    利益〇

    積極投資

    資金調達
    出直し型
    ( 返済優先型 )

    利益〇

    資産売却

    (還元・) 返済
    一発逆転期待型
    ( スタートアップ型 )

    利益✖

    積極投資

    資金調達
    最後のあがき型
    ( 倒産寸前?損益の計算方法と1日の獲得目安 型 )

    利益✖

    資産売却
    損益の計算方法と1日の獲得目安
    資金調達

    分析方法を紹介し終えたところで、キャッシュフロー計算書に関する 「よくある疑問」 である

    貸借対照表と損益計算書で、企業活動フローの3つ
    お金を集める投資する利益を上げる
    をすべて表すことができているにも関わらず、なぜキャッシュフロー計算書が必要なのか?

    取引によっては、取引が発生した日と、実際にお金が出入りする日が異なることがあるから

    • A社の事業年度は 1月~ 損益の計算方法と1日の獲得目安 12 月 (12月31日が決算日)
    • 12月15日に、A社は商品を5,000円で得意先に売って、代金は 掛け (後日受取) とした
    • 支払期限は 1 月 31 日 で、 1 月 31 日に得意先から代金を受け取った

    という取引を行った場合、12月15日に収益 (=売掛金=後日お金を受け取る権利) は計上されていますが、 実際に5,000円が入ってくるのはその事業年度 後 の1月末 です。

    決算時点で、収益にはなっているけど手元にはお金がない
    →この取引は 損益計算書には反映されている けど、 キャッシュフロー計算書には反映されていない

    このようにキャッシュフロー計算書は、貸借対照表や損益計算書では表せない 「企業には、すぐ使えるお金 (現金) はいくらあるのか」 というのを表しているのです。


    出典:Amazon

    全体感を理解することを目的にしているため
    状況によっては原則を飛び越えて理解を優先する点
    また、その説明の具合がとてもよいです
    出典:Amazon

    財務諸表の分析方法

    (キャッシュフロー計算書は先に紹介しましたが、) いよいよ企業の 「分析方法損益の計算方法と1日の獲得目安 に入っていきます。

    企業分析の視点となるものは、「安全性」 ・ 「効率性」 ・ 「収益性」 ・ 「成長性」 の4つで、財務諸表 (特に貸借対照表祖損益計算書) から、それらを表す指標を計算します。

    またその指標に対しての良し悪しの判断は、

    といった手法で行います。
    今回は特に重視すべき 「 安全性 」 と 「 収益性 」 を表す重要な指標を、それぞれ解説していきます。
    (なお 「成長性」 損益の計算方法と1日の獲得目安 損益の計算方法と1日の獲得目安 は、売上や利益の年推移などで簡単に求めることができます)

    安全性を表す指標4つ

    安全性とは、簡単に言えば 「支払いのための 資金に余裕がある か 」 ということを示します。
    企業の安全性を表す主な指標は、主に以下の4つです。

    なおこの4つはすべて、貸借対照表の数値を基に計算します。

    ① 流動比率=流動資産/流動負債

    例えば上図の場合、流動比率は 「小/大」 になるので 100%以下 になります。
    この場合、1年以内に返済しなければならない借金 (流動負債) が、1年以内に現金化する資産 (流動資産) よりも大きいので、資産繰りが危険であることが読み取れます。

    逆に上図のように、流動資産が流動負債を上回り流動比率が100%を上回っていると、比較的安定した資金繰りである、と言いたいところですが、実際は150%以上 (目安) でないと安定しているとは言いがたいようです。

    ② 当座比率=当座資産/流動負債

    これは先程の流動比率と似ていて、分子の 「流動資産」 が 「当座資産」 になっただけです。

    「流動資産の中でも特に現金化されやすい 当座資産 が流動負債をどれだけ上回っているのか」 というのを表しています。
    当座資産とは、流動資産の項目にある

      損益の計算方法と1日の獲得目安 損益の計算方法と1日の獲得目安
    • 現金預金
      =現金や、銀行に預けているお金
    • 売上債権
      =受取手形と売掛金のこと
      →どちらも掛け取引の代金をもらう権利のことだが、違いは 「手形」 という証明書を持っているか否か
    • 有価証券
      = 株式や社債


    当座比率が100%以上 (損益の計算方法と1日の獲得目安 目安) だと、その企業は安定していると言えます。

    ③ 自己資本比率=自己資本/総資産

    自己資本比率は、「集めてきたすべてのお金 (=負債+自己資本) のうち、返済義務のない自己資本の割合はどれだけあるか」 というのを表しています。
    目安としては 「 50% 」、すなわち下図のように自己資本が半分以上であれば、長期的に安定すると言われています。

    例えば、「500万を投資すると800万円の収益が返ってくるプロジェクト」 があるとして、 借入金を使わないとき と 使うとき を比較してみると、

    このように借入金を使った方が ROE = 自己資本利益率 (収益性のところで解説します!!) が高くなります

    このように借金をした方が、より効率的に収益を上げられることを 「レバレッジ効果」 と言います。
    すなわち自己資本比率が高いことは、安全性が◎であることも、資金の効率性が△であることも示しているわけです。

    ④ 固定比率=固定資産/自己資本

    固定比率は、「固定資産に投資するために集めた資金が、返済義務のない自己資本でどれだけまかなわれているか」 というのを表します。

    固定資産は、1年以内に現金化しない=長期的に使用する=投資に対するリターンが返ってくるのは遅い 資産なので、できるだけ返済義務のない自己資本でまかなうことが望ましいです。

    すなわち、固定資産をすべて自己資本でまかなえている状態が理想とされ、下図のように固定比率が 100%以下 (固定資産<自己資本) であれば、安定していると言えます。

    収益性を表す指標3つ

    収益性とは、「集めたお金や持っている資産を、どれだけ有効に活用して、売上利益現金の獲得につなげているか」 ということを示します。
    企業の効率性を表す主な指標は、主に以下の3つです。

    なおこの3つはすべて、貸借対照表損益計算書の数値を基に計算します。

    ① 売上高利益率=利益/売上高

    売上高利益率は、「売上高のうち、どれだけ利益が占めているか」 というのを表します。

    企業にとっては、売上も大事ですが、それ以上に翌年以降の企業の資本となる利益の方が重視されるので、当然 利益率も大事になってきます。

    計算式の 「 利益 」 に当たる部分は、「税引き前当期純利益」 を除く4つの利益のいずれかを当てはめます。
    呼び方はそれぞれ、以下の通りです。

    • 売上高 売上総利益 率 (=粗利率)損益の計算方法と1日の獲得目安
    • 売上高 営業利益 率
    • 売上高 経常利益 率
    • 売上高 当期純利益 率

    利益率の目安は、業界・業種によって大きく異なります。
    例えば、サービス業の平均は約4%なのに対し、不動産業の平均は約7%です。
    実際に分析するときは、「業種 売上高__利益率 平均」 で検索して、目安を調べてみましょう。

    ② ROA (総資産利益率) =当期純利益/総資産

    ROA (Return On Assets=総資産利益率) は、「総資産の額に対して、どれだけの利益を上げているか」 を表します。

    ROAも当然、業界・業種によって異なりますが、 5 %が投資家たちのひとつの目安で、それを超えると優秀と判断されることが多いです。

    なお世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、 15 %を目安にしているそうです。

    ③ ROE (自己資本利益率) =当期純利益/自己資本

    ROE (Return on Equity=自己資本利益率) は、②ROAの分母の 「総資産」 が 損益の計算方法と1日の獲得目安自己資本」 に変わったもので、「自己資本の額に対して、どれだけの利益を上げているか」 を表します。
    先程紹介した 「レバレッジ効果」 のところで出てきましたね。

    業界・業種によって異なりますが、ROEの優秀な値の目安は、だいたい15~20%です (平均は約10%) 。
    20%を超えると、かなり優秀と言えます。

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